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Alteilの爆弾及び無課金青その他についてつらつらと。 知人にだけ通用すれば良いかなとか言う割と閉鎖的な日記

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「あー、アカネちゃんの事泣かせちゃったのね」

 小学生か。

 コガネシティはこれまで見てきた街とは様子が違っていた。まず建物の高さが全然違う。これまでの街もジムやら塔やらが存在を主張していたが、ここではそれも埋もれてしまうのではないだろうか。五階建てのデパートに、ネオンの眩しいゲームコーナー、そして他の地区とジョウトを結ぶリニアの駅。早い話が『都会』だ。施設が多い分コトネがどこに向かったのか、そしてカルラがどこに居るのか判別が付かない。ポケモンセンターで発見できなかったのは何気に辛い。人を探しているとは言え、きょろきょろと辺りを見回しながら歩くのはおのぼりさんみたいで情けない気分になる。…まぁ実際そうなのだが。

 デパートの中でも発見できず、仕方なくそのでかい建物の裏手に回ってみると、薄暗いそこに一軒の店があった。客は全く入っておらず、覗き込んだ僕は半ば強引に中に連れ込まれた。デパートのせいで夕方は完全に日陰に入ってしまうらしく、やけに怪しげに見えてしまったが、店内は思いの外綺麗だった。何でもカントー地区で商売をしている自転車屋の二号店らしい。店を構えるなら立地を確認してからにしろと、そういうわけで全く客が寄り付かず難儀しているという。宣伝を兼ねて街で自転車を乗り回すよう頼まれたので、二つ返事で引き受けた。これから街の中を走り回る上で、移動の足があるのはありがたい。
 手渡された自転車にはでかでかと店の広告がついていた。引き受けるんじゃなかったと感じたが、今更断る事はできないだろう。

 結局街中を走り回ってしまったが、コトネはコガネの地下通路に居た。地上をいくら探しても居ないわけだと途方に暮れてしまったが、とにかくカルラもそこにいたので良しとしておきたい。地下には写真屋と散髪屋が店を出しているらしく、そこで髪を切り、写真を撮っていたらしい。散髪は散髪でも人でなくポケモン用の店らしく、カルラの髪(?)型も心なしか整っているような気がした。一緒に撮ったという写真にはちゃっかりカルラも入っている。何故この子には懐くのか。

 「コガネジムの中はピッピの形になるようなデザインがされている」という役に立つのか立たないのか良く分からない情報を受け取り、コトネと別れた。ついていこうとするカルラを捕まえ、げんこつを振り下ろすが、鋼の角部分で防御されてこちらが痛い思いをするだけだった。どうにかやり返す手段は無いだろうか。自転車で体当たりくらいすれば効きそうだが、さすがに借り物でそれはまずい気がする。たしか最新型のこれは無茶苦茶高かったはずだ。

 改めてデパートで買い物を済ませ、ジムに出向くとジムリーダーが出掛けていると言われて追い出されてしまった。まさか居留守ではないと思うが、公務員みたいな職であるジムリーダーが勝手に持ち場を離れて良いのだろうか。ちらっと見えたジム内はやけに可愛い色の内装で埋め尽くされていた。なんだか心配になってくる。

 仕方なく観光に戻る事にする。リニアは今は動いておらず、電車が来ない状態らしい。駅員がその原因を理解していない辺り、この会社も長くないのではという印象を持った。まぁ他の地区に出掛ける予定は無いのでどうでもいい事だろう。そしてその隣の建物、ラジオ塔ではクイズに答えるとラジオが聞けるアプリをもらえるというキャンペーンをやっていた。暇な時にそういうのがあるとありがたいので早速参加してみる事にする。
 隣で女の子がやたらと苦戦しているので構えて挑んだが、問題はただの二択問題だった。一部分からない所もあったが勘で答えても二分の一だ、あっという間に全問正解…というかそういうキャンペーンなのだから楽勝なのは当然な気もする。早速ラジオをつけてみるが、使い方が良く分からない。雑音以外にもたまに音を拾ってはくれるが、それも何とも頼りない。
 しばらく苦戦していると、先程の女の子が先に使い方を発見したらしく、解説をしてくれた。一応特定の番組周波数に自動で合わせてくれる機能があったようだ。ボタンが分かり難いのでもうちょっと見易い配置にしてくれても良いと思う。
 彼女には礼を言ってそのまま別れた。彼女は僕の回答を聞いてからクイズに挑んでいたのでおあいこだと思う。

 ジムに戻るとリーダーが帰って来ていたらしく、中に入れてもらえた。いつも通り言う事を聞かないカルラにイライラさせられながら奥に進む。ピッピを模して壁まで作っていたようで、内部はまるでアトラクションの迷路のようになっている。他に特徴的なのはここに居るトレーナーが皆女性という点だろうか。自然と女性が集まったのか、女性しか集めていないのか定かでないが、ここに一人男が入っても気まずいから今後もコガネジムはずっとこのままだろう。

 やけに可愛い感じのポケモン達を噛み砕き、時々ポケモンセンターに引き返しながらも奥に至る。ジムリーダーの名前は、確かアカネという。誰か徒思えば、そこに居たのはラジオ塔で会った女の子だった。先ほどの面倒くさそうな印象に苛まれつつ、カルラに攻撃の指示を出す。その辺の印象はカルラも同様だったのか珍しく二回連続で言う事を聞き、相手が行動する前にピッピとミルタンクを戦闘不能にしてしまった。
 ジムリーダー戦としては見も蓋も無いあっさりとした試合内容。だが僕はこの子と係わり合いになる時間が短くなって少しほっとしていた。が。

「うわーーーーん!」

 あんまりといえばあんまりな結果に、彼女は泣き出してしまった。どうして良いか分からず、思わずカルラと顔を見合わせる。僕はさぞかし強張った顔をしていた事だろう。
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