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Alteilの爆弾及び無課金青その他についてつらつらと。 知人にだけ通用すれば良いかなとか言う割と閉鎖的な日記

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「…俺は弱い奴が大っ嫌いなんだよ」

 そういうセリフは勝負に勝ってから言うべきだと思う。

 アンテナつきヘルメットみたいな髪型の少年は、そんな捨て台詞を残して去っていった。ロケット団を始め弱い人間を憎み、それを全て潰すために強くなるんだと。連れていたのはゴースにズバット、そしてアリゲイツ。最後のはウツギのおっさんから盗んだワニノコだろう、弱い奴は嫌いと言いつつちゃんと育てていたのか。彼は「俺のポケモンが弱かったから負けた」と言っていたが、それは流石に厳しすぎるだろう。彼も、彼のポケモンも決して弱くはない。カルラが強すぎたのだ。…となると、この中で弱いのは僕だけか。

 多分自分は弱い、と僕は思っている。色々と考えた結果であるとはいえ、弱音を吐いて高レベルのポケモンを手に入れたのは紛れも無い事実。そしてここまでも、作戦らしい作戦もなくカルラの能力に頼って勝利を積み重ねてきた。僕の成果と言える部分は、戦闘の合間を縫って上手くキズぐすりを使ったとか、きっとそれくらいだ。それで良いのかという疑問も勿論無い訳ではないが、今更後には引けない。

 ヒワダジムのリーダー、ツクシという名の少年は昆虫の研究者になるのだと夢を語った。ジムリーダーという地位を得ながら別の道を選ぶというその姿勢に、勝者の余裕、強者の余裕のようなものを感じてしまったのは、単に僕が卑屈になっているからだろうか。チャンピオンへの道を諦めて脇へと逸れる、僕はそれを逃げだと思っていたけれど、彼の姿を笑う気にはなれなかった。ツクシはあの赤頭の言う「弱い奴」に入るのだろうか、以前なら躊躇なく頷いただろうが、今の僕はそうは思えなくなってきている。

 とはいえ、ツクシとの対戦は特に問題なく決着した。高い攻撃力と素早さを誇るストライクの、テクニシャン併用「とんぼ返り」は鬼のようなダメージを叩き出す…と噂では聞いていたが、相手が悪い。高レベルのハガネタイプのポケモンを前にしては、ストライクに有効打を出せというのが無理な話だ。結局カルラが自分を傷つけて回復が必要になる前に、ツクシの手持ちは全て力尽きた。勝利の証のインセクトバッジは、レベル30までのポケモンに実力を認めさせる力があるという。
 よくわからない。僕はこれで一つ強くなった事になるのだろうか。

 そんな事を思いながらアンテナ頭の少年の向かった方へと進み、ヒワダタウンの先、ウバメの森にて炭職人から居合い斬りの秘伝マシンをもらった。技マシンは一回こっきりの使い捨てだが、この手の秘伝マシンというのは何度でも使えるらしい。原理の方は良く知らない。特許とか何とかで一般には伝えられていない製法が何かあるみたいだ。

 ともかくこの居合い斬りがあれば、道を塞ぐ細い木をぶったぎって進むことが出来るようになる。それくらい避けて進めるだろという意見もあるだろうが、自転車では高速道路に入れないのと似たようなものだと思ってもらいたい。とは言えこの居合いを覚えられるポケモンがいなければ手詰まり…と一瞬途方に暮れたが、どうやら故郷を発つ際に捕まえていたオタチが習得可能らしい。早速ポケウォーカーに派遣していたのを呼び戻し、秘伝マシンを使用した。今度からは手持ちの一匹として、ちゃんと連れ歩く事になりそうだ。

 木が鬱蒼と茂っているため、ウバメの森は少し暗い。
 僕は多分強くはないし、本当はツクシみたいに語る夢も無い。けれど今は、リーグのチャンピオンを目指している。…そういう事にしておこうと思う。まだ、僕か限界を感じるまでは。癪だけれど、少なくともレベル71のこのクチートは、僕が折れるまで倒れない力を持っている。

「行こう、カルラ」
 一回凄く嫌そうな顔をされたけど、それでもカルラは僕の後ろをついてきた。 このページのトップへ

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