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Alteilの爆弾及び無課金青その他についてつらつらと。 知人にだけ通用すれば良いかなとか言う割と閉鎖的な日記

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「ちっ、最近の子供は金を持ってるって聞いたんだがな」

 珍味、ヤドンの尻尾を売っていたおっさんは、僕の所持金を聞いてそうボヤいた。
 いくらなんでも100万円持ち歩いている子供はいないと思う。

 ハヤトに勧められた通りヒワダタウンに向かうと、そこでは町からヤドンが消えるという事件が起こっていた。町の中をうろつく黒い服…というかコスチュームの男達。どう見ても怪しい彼等が、ヤドンの尻尾を切って売りさばいているらしい。彼等の名はロケット団。僕もニュースで見て知っている、ポケモンを利用して金稼ぎをしようという組織だ。カントーの辺りを根城にしていたようだが、三年前に一人の少年によって壊滅させられてしまったという経緯を持つ。今になってその残党が、ここジョウトで動き出したという事だろう。

 はっきり言って興味はない。100万とかいう価格設定でものを売ろうという神経が僕には分からないし、勝手にやっていてくれれば良いと思う。しかし宣伝に夢中になっている団員がヒワダジムの前に居座って、通してくれないのだ。適当な事を言えば道を開けてくれそうだが、それだと負けたみたいで癪なので、尻尾調達の場となっているらしいヤドンの穴に向かう事にした。

 ヤドンの穴と呼ばれるその井戸は、カビくさく薄暗い場所だったが日の光が届かないというほど深くもなかった。死屍累々と言った様子で横たわるヤドンは、しかし辛そうな様子は全く無い。尻尾を失ってはいるのだが、痛みは感じて居なさそうだ。しかもほかっておけば尻尾はまた生えてくるという。
 酷く無駄な事をしているような気がしたが、ヤドンの穴の奥で尻尾切りに勤しんでいた幹部、ランスとかいう名前のロケット団員を追い払った。勿論ポケモンで勝負する事になったが、珍しく言う事を聞いたクチートが頭突きをかましてあっという間に決着がついた。

 どうにもウイングバッジを手に入れた辺りから調子が良い。命令を聞かないのは相変わらずであり、自傷や昼寝の回数もまだまだ多いが、敵への攻撃という行動を前より積極的に取るようになった気がする。バッジを一つ手に入れ、多少は僕の実力を認めてくれたのだろうか。それとも、戦闘に勝利するという共通の目的を、こいつも抱いてくれたのだろうか。

 ロケット団を追い払った所、ガンテツという名の老人に家に招かれ、礼を言われた。彼はこの町のモンスターボール職人であり、ぼんぐりを持っていけば特別なボールに変えてくれるという。しかも、礼という事もあってタダで。
 ありがたい話だがクチートの居る現状、新たに何かを捕まえる必要は感じない。その効果を僕が感じる日は来ないような気もする。

 ガンテツさんの家を出て、ヒワダタウンのジムへと向かう。ロケット団はこの町から引き上げたはずだ、普通に考えるならジムの入り口に陣取っていた奴も居なくなっている事だろう。

 そういえば、井戸の中の戦闘でクチートのレベルが1上がっていた。ここまでレベルが上がってくると、こういうレベルアップの機会もなかなか無い。
「おめでとう、カルラ」
 そう声をかけると、クチート…カルラは少しの間だけこちらを見て、またそっぽを向いて歩き出した。
 とはいえこちらの呼びかけにまともに反応したのは、今のが初めてかも知れない。少しだけ前進したような気分のまま、僕はヒワダのジムの扉を開けた。 このページのトップへ

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